SNSが普及している昨今、その利用者と利用時間は年々増加しています。
それに伴い、SNS広告にも注目が集まっています。
広告を出稿する際はそれぞれのSNSが持つ機能や特徴を正しく理解し、より効果的に宣伝できるプラットフォームを選択することが重要です。
SNS広告の種類や特徴、費用、成功事例などを紹介するこの記事を読んで、効果的にSNS 広告を運用しましょう。
SNS広告とは?
SNS広告とは、文字通りSNSに表示される広告のことです。
SNS広告は主に、インフィールド広告、ディスプレイ広告、タイアップ広告の3種類に分けられます。
このようにそれぞれ特徴が異なるため、自社に最適な広告を選ぶ必要があります。
SNS広告と検索連動型広告の違い
Web広告の一つに、検索連動型広告があります。SNS広告とは表示される場所や効果が異なります。
検索連動型広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにて検索したキーワードに連動して表示される広告のことです。
一般的に、検索バナーの下や検索ページ途中などに表示されています。
ユーザーが検索した内容と類似した商品やサービスの広告が表示されるため、狙ったユーザーにアプローチすることができ、費用対効果の高い広告です。
SNS広告のメリット
SNS広告のメリットとして、以下の4つが挙げられます。
- 狙ったターゲットに広告を表示できる
- 潜在顧客や新規顧客の獲得が狙え、ファン育成にもつなげられる
- 広告を受け入れられやすい
- 費用対効果が高い
メリットを把握して、広告運用に役立てましょう。
狙ったターゲットに広告を表示できる
SNSを利用する際には、性別や年齢、メールアドレスなどの個人情報をあらかじめ登録します。
また、どのようなコンテンツを積極的に閲覧しているか情報収集を行っているため、登録者数が多いSNSであるほどターゲット数も増え、狙った層に広告を表示することができます。
潜在顧客の獲得が狙え、ファン育成にもつなげられる
SNS広告は、ユーザーが普段見ている内容に合わせて広告を表示するため、潜在顧客に対して商品やサービスの認知度を高められます。
さらに、広告から企業のSNSをフォローしてもらうことができれば、ユーザーと双方向のコミュニケーションが可能です。
親切で丁寧なコミュニケーションを通して、商品やサービス、企業のファンの育成につながるでしょう。
広告を受け入れられやすい
TVCMのように不特定多数に対して広告を表示すると、興味のない広告に対して不快感を感じる人もいます。
それに対してSNS広告は、ユーザーが興味関心のある内容の広告を表示できるため、広告が受け入れられやすい傾向があります。
したがって、抵抗感の少ない形で商品やサービスを提示できる点がメリットです。
費用対効果が高い
SNS広告の料金はクリック数や広告が表示された回数、いいね数などによって決まります。
反応があった分に対して費用がかかる仕組みのため、費用対効果が高く、効率の良い広告だといえます。
しかし、アクション数が想定よりも多くなるとその分費用も高くなってしまいます。
広告費予算がオーバーしないよう注意しましょう。
SNS広告の課金形態
SNS広告にかかる費用は、特定のアクションに応じて課金される仕組みとなっています。
代表的な4つの課金形態は下記の通りです。
- インプレッション課金
- クリック課金
- インストール課金
- エンゲージメント課金
それぞれについて解説します。
インプレッション課金
インプレッション課金とは、広告の表示回数に応じて費用がかかる仕組みのことです。
おおよそ1000回表示されるごとに500円程の費用がかかります。
表示されなければ費用は発生しませんが、ターゲットをきちんと絞らなければ、想定以上に表示され、費用が高額化する可能性があるので注意しましょう。
クリック課金
クリック課金とは、広告がクリックされた回数に応じて費用がかかる仕組みのことです。
1クリックに対して費用が発生します。
クリックする人の多くは商品やサービスに興味関心がある人のため、クリック後のページの内容が充実していることが重要です。
クリック課金を採用する場合は、事前にWEBページなどをしっかりと作りこんでおきましょう。
インストール課金
インストール課金とは、スマホやタブレットなどでアプリがインストールされると費用が発生する仕組みです。
アプリの質が低いとすぐにアンインストールされてしまうため、インストール課金の広告を利用する際にはアプリの質を高めておくことが大切です。
せっかく費用をかけて宣伝してもアプリの質が悪ければ利用率は伸びず、低評価レビューを付けられる可能性もあります。
1日の利用ユーザー数を考慮してから選択しましょう。
エンゲージメント課金
エンゲージメント課金とは、X(旧Twitter)やFacebook広告で採用されている、広告へのいいね!やリポストに対して費用がかかる仕組みです。
1エンゲージメントに対して50~100円程の費用がかかります。
たくさん拡散されたり、反響が大きかった場合に費用がかかるため、費用対効果を考えると、ある程度万人受けするテーマの際に利用するのがおすすめです。
代表的な6種類のSNS
世界にはさまざまなSNSがありますが、日本で特に利用されている6つのSNSの特徴、広告の種類、課金システムについて紹介します。
LINE
日本のLINE利用者数は2021年6月末時点で8900万人を超え、人口の約70%が利用しています。
アクティブユーザーも多く、幅広い年齢層が登録・利用しているのが特徴です。
LINE広告では、主に3つの広告と3つの課金システムが導入されています。
【広告の種類】
- トークリスト画面の最上部に表示される広告
- タイムライン
- LINE NEWS
【課金システム】
- インプレッション課金
- クリック課金
- インストール課金
YouTube
Google社が運営しているYouTubeは、動画配信を行うSNSであり、18〜64歳の月間ユーザー数が国内6500万人以上といわれています。
新型コロナウイルス流行による自粛によってさらに利用者は増加しました。
さまざまなジャンル・内容の動画がアップされ、幅広い年齢層が利用しているのが特徴です。
YouTube広告では、主に5つの広告と2つの課金システムが導入されています。
【広告の種類】
- バンパー広告(最長6秒間再生・スキップ不可)
- TrueViewインストリーム広告
1.スキッパブル広告(最長15秒間再生・再生5秒後にスキップ可能)
2.ノンスキッパブル広告(最長15秒間再生・スキップ不可)
- マストヘッド広告(ホーム画面最上部に表示される)
- ディスプレイ広告(検索画面や関連動画として表示される)
【課金システム】
- インプレッション課金
- クリック課金
Instagramは写真(画像)投稿を行うSNSで、国内ユーザーは3300万人を超え、利用者も増加しています。
特に20~30代の利用者が多いのが特徴です。
【広告の種類】
- ストーリーズ
- フィード(タイムライン)
- 発見タブ
【課金システム】
Instagram広告ではセルフサーブ方式が採用され、自由に予算を設定できます。
1日あたりの予算または期間で設定する通算予算かで選択可能です。
- インプレッション課金
- クリック課金
- インストール課金
- 動画再生課金
TikTok
TikTokは国内9500万人ユーザーを誇り、10~20代の若年層が多いのが特徴のSNSです。
短い動画を投稿するSNSのため、ユーザーを飽きさせない仕組みです。
TikTokで採用されているチャレンジ広告では、独自の#(ハッシュタグ)をユーザーに投稿内で使用してもらうことでコンテストを開催できます。
このように、ユーザーを巻き込める広告を打ち出せるのが特徴です。
TikTok広告では、主に4つの広告と4つの課金システムが導入されています。
【広告の種類】
- インフィード広告
- 起動画面広告
- 運用型広告
- チャレンジ広告
【課金システム】
- インプレッション課金
- クリック課金
- 動画再生課金
- 期間契約型課金(インフィード広告やチャレンジ広告に適用)
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)の国内ユーザー数は4500万人といわれ、140文字以内の投稿を行うSNSです。
20~40代の利用者が多く、日常的なつぶやきから企業の広告まで幅広い内容を投稿できるという特徴があります。
X(旧Twitter)広告では、主に5つの広告と5つの課金システムが導入されています。
【広告の種類】
- 画像広告
- 動画広告
- テキスト広告
- カルーセル広告
- モーメント広告
【課金システム】
- インプレッション課金
- クリック課金
- 動画再生課金
- フォロワー課金
- エンゲージメント課金
Facebookの国内利用者数は2600万人を超え、実名登録を行うため他のSNSよりもビジネスシーンで利用する人が多い傾向があります。
そのため、利用者の年齢層も30〜50代とやや高めなのが特徴です。
Facebookの広告表示には10個の形式があり、2つの課金システムが導入されています。
【広告の表示形式】
- 画像(写真)広告
- 動画広告
- スライドショー
- カルーセル広告
- キャンバス広告(モバイル専用)
- イベント広告
- クーポン広告
- リード獲得広告
- コレクション広告
- ダイナミック広告
【課金システム】
- インプレッション課金
- クリック課金
SNS広告にかかる費用の目安
SNS広告にかかる費用の目安を下記の表にまとめました。
予算や目的を踏まえて、適切な方法を選びましょう。
SNSを活用した広告の成功事例
SNS広告を活用した企業の成功事例として、江崎グリコのパピコの事例を紹介します。
江崎グリコは2022年の春にパピコをリニューアルさせ、X(旧Twitter)広告を展開しました。
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パピコのX(旧Twitter)アカウントをフォロー&リポストし、特設サイトから応募すると、コンビニで引き換えられる無料クーポンが当たるというキャンペーンです。
このキャンペーンでは、当選者3万5000名と大量当選することを打ち出し、当選結果も応募後すぐに分かる形式にしたことで、応募期間1週間で10万件以上のリツイートを獲得しました。
コンビニ無料引き換えと当選結果がすぐに分かる形式を採用したことで、多くのリポストを獲得できました。
このように、SNS広告の拡散力とユーザ側の手軽さを組み合わせることで、短期間でも大きな宣伝効果が得られたのです。
SNS広告成功へのポイントと注意点
最後に、SNS広告を成功させるためのポイントと注意点を5つ紹介します。
- ターゲットを明確にする
- 広告デザインや見せ方にこだわる
- 適切な投稿先を選ぶ
- 炎上のリスクは回避する
- 運用には手間がかかることを理解する
それぞれのポイントを踏まえて運用していきましょう。
ポイント1:ターゲットを明確にする
SNS広告のメリットは、狙ったターゲットに広告を表示できることです。
その強みを生かすためには、ターゲットを明確にする必要があります。
また、ターゲットがアバウトすぎると表示回数が多くなり、余計な費用もかかります。
そのため、自社の商品やサービスに共感、興味関心を持ってもらえるターゲットの選定が重要となります。
ポイント2:広告デザインや見せ方にこだわる
SNS広告は視覚からの情報がほとんどです。
より多くの人の目に留まり、かつ伝えたい情報をすぐに理解してもらえるよう、広告デザイン・見せ方にはこだわりましょう。
毎日多くの情報が流れるSNS上で、どのような投稿が伸びているのか、競合他社の広告などを参考に考えましょう。
ポイント3:適切な投稿先を選ぶ
さまざまなSNSがある今、どのSNSにて広告を展開するのか見極めることが重要です。
たとえば、40代男性向けのオーダーメイドスーツを宣伝したい場合、若年層利用者が多いTikTok広告よりも、ビジネスツールとしても利用されることが多いFacebook広告のほうが適切な投稿先だと考えられます。
ただし、自社がリーチしたいユーザー層によっても異なる可能性があるため、よく精査する必要があるでしょう。
以上を踏まえ、それぞれのSNSが持つ特徴や利用者の年齢層、利用目的、利用率の高い時間など、さまざまな情報を基にして、適切な投稿先を選びましょう。
注意点1:炎上のリスクは回避する
SNSを利用する際に気を付けたいのが“炎上”です。
万が一炎上してしまうと、商品やサービス、企業に対する信用度は落ちてしまいます。
言葉の言い回しやデザインなど、多くの人が目にするものという認識をきちんと持ち、不快に感じられる要素を排除した広告を出稿(投稿)しましょう。
注意点2:運用には手間がかかることを理解する
SNS広告は他の広告と比べて手軽に始めることができますが、出稿して終わりではありません。
広告に対してユーザーからどのような反応があるのか頻繁に確認し、効果がみられない場合は改善する必要があります。
そのため、運用には手間と時間がかかることを理解しておきましょう。
また、SNS運用代行やインフルエンサーを使う場合も、運用や宣伝は任せられますが、細かな打ち合わせや調査などは自ら行わなけれなならない場合もあります。
以上を踏まえ、SNS運用に充てられる人員と時間、費用などを確保しておきましょう。
まとめ:今後はSNS広告をうまく活用する力が必要となる
SNSが爆発的に普及し、今後さらに種類や利用者、利用時間は増えると予想されます。
さらに若者のTV離れや新聞・雑誌の電子化なども進み、広告を打ち出す場も変化しているのが現状です。
このことから、今後はSNS広告をうまく活用する力が必要となります。
流行や時代の流れを把握し、どのSNSを利用すればより効果的に広告を展開できるのか、調査や分析・改善しながら取り組みましょう。
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