SNSや動画サイトを使用して誰でも情報発信をできる社会で、テレビに出てくる芸能人と同じように影響力を持つ人々をインフルエンサーと呼びます。
インフルエンサーに協力してもらい、商品やサービスを紹介することで、集客やブランディングを実施できます。
今回はインフルエンサーマーケティングについて解説するとともに、効果的に情報発信や販売促進につながるよう解説します。
記事内のポイントを参考に、効果的なインフルエンサーマーケティングを実施してください。
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングとは、影響力のあるインフルエンサーがSNSなどを通じて情報を発信し、商品やサービスなどの宣伝効果を高めることを目的とした手法のことを指します。
インフルエンサーのフォロワーがポジティブ(好意的)な情報を拡散することにより、口コミという形で拡散されていきます。
インフルエンサーがアプローチすることで消費者・利用者視点が加わるため、消費者の共感が得られやすい点がメリットです。
好意的な発信から認知が高まり、購入意欲の向上につながるといわれています。
そして、インフルエンサーは一般的にフォロワーが1万人以上が基準と言われており、フォロワー数が多いほど拡散能力が上がります。
フォロワー数は、企業がインフルエンサーの選定を行う上で必要な基準となるでしょう。
インフルエンサーマーケティングの手順
インフルエンサーマーケティングを行う上でポイントとなる過程を解説していきます。
- 目標とターゲットの明確化
- インフルエンサーの選定
- 使用するSNSの選定
- 投稿内容の確認
- 結果のフィードバック
それぞれ詳しく解説します。
目標とターゲットの明確化
まず始めに紹介したい商品・サービスの対象者(ターゲット)を明確にしましょう。
男性・女性 未成年・成人 労働者・主婦(主夫)などさまざまな分類に分け、商品やサービスへのニーズが高い層に向けて情報発信をする必要があります。
したがって、興味を持ってもらいたいターゲットをしっかりイメージすることが大切です。
ターゲットが明確でなければ、起用するインフルエンサーの選定でミスが起きて狙った効果を発揮できない可能性が高くなります。
インフルエンサーの選定
次に、インフルエンサーの選定を行いましょう。
選定を行う際は、フォロワー数だけでなく、フォロワーの質にも注目することが大切です。
一定数のフォロワーがいるならば、次に投稿内容へのレスポンス(コメントやいいねなど)の反応を確認しましょう。
これをエンゲージメント率といい、「投稿に対して反応を示したフォロワー数」を「投稿を閲覧したフォロワー数」で割ることで表せます。
エンゲージメント率が高いほど、情報の拡散や商品やサービスの購入につながる可能性が上がります。
ただし、インフルエンサーの中にはフォロワーをお金で買っている人もいます。
このようなインフルエンサーは除外し、確実な宣伝につなげることが重要です。
使用するSNSの選択
インフルエンサーマーケティングで使用されるSNSには主に、
- X(旧Twitter)
- YouTube
- Tik Tok
などがあり、それぞれに特徴があります。
効果的な宣伝を行うためには、ターゲットであるユーザーが多く利用しているSNSを使うことや、紹介したい商品やサービスがちゃんと伝わる方法を選択する必要があります。
定めたターゲットにしっかり情報が届けられるよう、SNSの選択を行うことは認知度・売上に直結する要素となります。
投稿内容の確認
PRの投稿は閲覧数や反応が少なくなる傾向にあります。
フォロワーに情報を届けるためには、インフルエンサーの特色を生かした利用者目線で作成することが大切です。
しかしインフルエンサーに一任した場合には、商品やサービスが数秒程度しか紹介されなかったり、法律に触れる内容になってしまったりなどの可能性もあります。
したがって、インフルエンサーの投稿内容には企業側も注意が必要です。
結果のフィードバック
インフルエンサーマーケティングにおいて大切なことは結果のフィードバックを行うことです。
投稿は1回きりですが、長期的に情報が回ることで新規の利用者が新たな顧客を生み出せます。
さらに、評価が上がることで需要が増えるといったポジティブなループを発揮できる可能性があるのです。
投稿の効果測定を行い、改善点があれば次につなげていきましょう。
インフルエンサーマーケティングの効果
インフルエンサーマーケティングを行うことで、企業が本来行う宣伝以上の効果を得られる場合があります。
具体的な効果やメリットは下記の通りです。
- 広告費が削減できる
- 認知度の向上につながる
- 安心感・信頼感がある
- 視聴者からの生の声が聞ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
広告費が削減できる
電車のモニターで流れるCMは10万〜30万、テレビCM(15秒〜30秒)だと100万〜500万程度です。
しかも最近はテレビ離れが進んでおり、広告を見てもらえる機会が減っているため狙いを定めたターゲットに確実に見てもらうことは困難です。
しかし、インフルエンサーを起用しての宣伝はテレビCMほど費用はかかりません。
後ほど費用の計算方法を記載しますがおおよそ数十万程度の費用で収まるため、中小企業でも効果的に宣伝を行うことが可能です。
認知度の向上につながる
宣伝で商品やサービスを紹介することで、インフルエンサーを通して企業の情報をユーザーが得られることになり、企業の認知度向上につながる可能性が出てきます。
そして他の商品やサービスを知るきっかけとなったり、企業への興味関心が向けられる場合があります。
安心感・信頼性がある
インフルエンサーとフォロワーの間には多かれ少なかれつながりがあります。
そのため、インフルエンサーの利用者としての目線で宣伝を行う場合、広告という印象が薄くなりユーザーから受け入れられやすいというメリットがあります。
視聴者からの生の声が直接見られる
SNSのいいねやコメントなどで効果測定を行うことができることがポイントです。
良い悪いなどの意見が忖度なく得られるため、今後の商品開発・改良に向けての情報収集ができます。
ただし、反応したユーザーすべてに興味や購入意欲があるわけではないため注意が必要です。
インフルエンサーマーケティングの費用
宣伝の方法はテレビCMや動画の広告などがあり、数百万程度の資金が必要になる場合もあります。
一方、インフルエンサーマーケティングを行う場合は使用するSNSやフォロワー数で多少の差異はありますが、数十万程度に収まることが多いです。
インフルエンサーマーケティングの費用相場
インフルエンサーマーケティングの費用相場は、フォロワー数×2〜4円が一般的と言われています。
1回の宣伝の投稿での費用であり、フォロワーが20万人いた場合には40万〜80万程度です。
インフルエンサーマーケティングの費用対効果を高めるために
宣伝を行う以上、現在よりも情報の拡散や商品、サービスの購入につなげていかなければなりません。
そのため、企業は費用対効果を追求していく必要があります。
具体的には、下記のポイントに留意しましょう。
- 使用するSNSの特徴を知る
- インフルエンサーと自社の親和性を重視する
- インフルエンサーとともに発信内容を作りあげる
それぞれ詳しく解説します。
使用するSNSの特徴を知る
インフルエンサーマーケティングを行うで使用するSNSの特徴を押さえることが重要です。
下記の特徴を参考に、各種SNSの傾向について把握しましょう。
・X(旧Twitter)
10代〜20代の利用者が多く興味を持ったらフォローして気になる情報を得られる、拡散能力が高いSNSであり、#(ハッシュタグ)を使用し、いいねやリポストなどでも情報が拡散できる
・Instagram
20代の流行に敏感な利用者が多く、写真や動画などの視覚情報を活かして国内外のユーザーとも交流しやすいツールであり、#(ハッシュタグ)を用いて情報の検索が行える
・YouTube
世界で1番利用されている動画サービスであり、動画コンテンツを用いて短時間で多くの情報を視覚・聴覚から伝えることができる
・Tik Tok
10代〜20代の利用者が多く、個性を出したショートムービーが作れること、1つ1つの動画の時間が短いため視聴する側にも負担が少ないことが特徴でハッシュタグチャレンジなどのユーザーが商品やサービスを宣伝するイベントが行える
・Facebook
30代〜50代の利用者で、ビジネス関係のつながりが多いユーザーのため信頼性が高いため商品やサービスが受け入れられやすい
それぞれの特徴を把握し、ターゲットが多く集まるツールでインフルエンサーの力を借りることができれば、宣伝の効果を高められます。
商品やサービス、企業の認知度や売上につながるため情報収集をしっかり行うことが大切です。
インフルエンサーの傾向と自社の親和性を重視する
SNS上には多くのインフルエンサーがいますが、それぞれに得意な分野があり、分野ごとに多くのフォロワーを抱えています。
そのため、PRを行う時に紹介するものとインフルエンサーの親和性が高いほど、興味を持つフォロワーが増え認知度が上がり、売上につながっていきます。
たとえば、20代に人気のメイクやアイテムの紹介をしているインフルエンサーが、最新のゲーミングPCを紹介したとしても、興味を持つ人は少ないでしょう。
ですが、ゲームの実況配信をしているインフルエンサーが紹介した場合は、投稿を見たフォロワーも興味を持つ可能性が高くなります。
そのため紹介するアイテムとインフルエンサーの親和性はとても大事な要素となります。
インフルエンサーとともに発信内容を作り上げる
宣伝は企業側に偏りすぎると宣伝としての色が強くなり、インフルエンサー側に偏ると曖昧な表現になったり、誇張や誤認の要素が出てきたり、紹介が一瞬だけでほとんど宣伝にならなかったりということも起こる可能性があります。
そのため企業とインフルエンサーがともにどういった方法で商品やサービスを紹介するのか、より視聴者目線で伝えられる方法などを協議し一緒に作り上げることが大切です。
インフルエンサーマーケティングの注意点
瞬間的な情報の拡散や利用者目線での宣伝を行うことができるインフルエンサーマーケティングですが、注意しないと炎上やブランドイメージの低下につながるため以下のポイントは特に注意が必要です。
ステルスマーケティングにならないようにする
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーを通じて商品やサービスの宣伝を行うことです。
そのため投稿する際には「宣伝」であることを明示することが大切になります。
しかし、商品やサービスの紹介をしているのに「宣伝」であることを消費者や利用者に隠してしまうと忖度をした評価である、純粋な感情や言葉ではないとしてユーザーを騙すこととなりインフルエンサーや企業の信頼がイメージが下がる可能性が高くなります。
そして今後、ステマは景品表示法の禁止行為となり法律違反とみなされることが決まっています。
このような違法行為とならないように、企業はインフルエンサーを起用する場合に必ず「宣伝」であることを明示するよう伝えることが必要です。
起用したインフルエンサーの不祥事によりブランドイメージが悪くなる可能性がある
人は多かれ少なかれ人生で失敗をしています。
しかし、そのミスで他人を傷つけたり、社会に反するようなミスであった場合は問題であり、企業が巻き込まれイメージダウンにつながる可能性もあります。
これらは人間性やマナーに関することであり、企業が注意深く調査する必要があるでしょう。
特に気をつけたいポイントの一例が言葉遣いです。
投稿の文面や紹介動画での話し方などで炎上してしまう可能性もあるため、企業はインフルエンサーの投稿内容に注意を向けましょう。
法律に接触しないよう注意する
インフルエンサーマーケティングで特に注意したいものに法律違反があります。
特に抵触しやすい下記の「景品表示法」や「薬機法」には十分に気をつけましょう。
・景品表示法
商品やサービスを誇張して紹介したり、本来はない機能をあると伝えてしまう虚偽や消費者・利用者が誤認してしまうような表記や発言をしてしまうと違法行為とみなされます。
宣伝をすることになっても、決して消費者や利用者を騙すことがないように気をつけましょう。
・薬機法(旧薬事法)違反
医薬品に該当しない商品の宣伝で、「○○が治る」「○○を飲むと必ず痩せる」などの表記・発言は違法行為となります。
インフルエンサーマーケティングの具体例
企業がインフルエンサーとのコラボをどのように活用していくかイメージが湧きにくい方もいるでしょう。
インフルエンサーの事例を紹介しますので、参考にしてみてください。
具体例1 X(旧Twitter)
プロコスプレイヤーえなこさん×ジョージアのガンダムコラボの缶コーヒーのPR
ガンダムの登場キャラに合わせた衣装での撮影を行い、投稿内容もわかりやすくまとめてあります。
一目見て分かりやすくまとめられている投稿はユーザー目線から見てもシンプルで応募に関してもスムーズに誘導できています。
具体例2 Instagram
化粧品×インスタグラマー
「CANMAKE TOKYO」では10〜20代の女性をターゲットに薬局でも買えるプチプラコスメを展開しており、Instagramで情報発信を行なっています。
公式アカウントによる商品の紹介、使い方を解説しており、インスタグラマーであるくうにゃんさんともコラボしました。
使いやすさと気軽に購入できるかわいいコスメとして若い女性からの支持を集めています。
具体例3 YouTube
子供向けのおもちゃを紹介しているYouTubeチャンネル、20sarasa(にーさら)はおもちゃの遊び方や遊ぶ様子を丁寧にわかりやすく紹介しており、「遊びたい!楽しそう!やってみたい!」といった子供の心を掴む表現をしています。
引用:https://youtu.be/v32W7SdLfco
(まほうのおすしやさん!お風呂で遊べる、色が変わるおままごとのおもちゃでごっこ遊び!まほうのパティスリー、まほうのアイスクリーム、まほうのペットやさん、まほうのラーメンやさんも!)
概要:https://youtube.com/@20sarasa
まとめ:インフルエンサーマーケティングで成果に繋げよう
インフルエンサーマーケティングは効果的に使用できれば長期的にユーザーからの支持を集めることができ、新たな顧客獲得につながる可能性を秘めています。
しかし、使い方を誤ったり、ポイントがずれてしまうと効果が出ないだけではなく、商品やサービス、企業のイメージダウンが起こる可能性もあります。
ターゲットを明確にして宣伝の際には最も効果のあるSNSやインフルエンサーを選定し確実な宣伝を行なっていきましょう。
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