Facebookは数あるSNSの中でも世界中のユーザー数が29億人に上る巨大なソーシャルプラットフォームです。
日本国内においては2600万人の利用者がおり、LINE、YouTube、Instagram、X(旧Twitter)に次いで5番目にユーザーが多いため、ポイントを把握することで効果的にアプローチできます。
ここから、Facebook広告の特徴やポイントを把握しましょう。
Facebook広告とは
Facebook広告とは、投稿の合間や画面の一部にフォローされていないオーディエンスに表示できる広告のことです。
利用することでFacebookのみならずInstagramやmessenger、audience networkなどにも広告を同時に掲載できます。
また、Facebook広告は興味のありそうなユーザーに的確に届きやすいという特徴があります。
広告が表示される場所は主に下記3つです。
- フィード
- ストーリーズ
- 右側広告枠
それぞれ特徴が異なるので、広告のトーンや目的に合わせて選びましょう。
フィード
フィード広告とは、フォローしているオーディエンスのフィード(タイムライン)の合間に出てくる広告のことです。
広告が出るフォームの規模としては最も大きく、フィード広告がFacebookにおけるメインの広告になります。
ストーリーズ
ストーリーズは24時間で消えるように設定されている投稿のことで、フォローしているオーディエンスのストーリーズに混じって広告が出てきます。
Facebookでのストーリーズ機能は2017年に開始されましたが、日本においての利用者数は低い傾向にあります。
右側広告枠
右側広告枠はスマホには表示されず、PCでしか表示されません。主にPCで作業しているビジネスパーソンに届きやすいです。
Facebook広告の出稿による効果
Facebook広告を出稿することで、下記の効果が得られます。
- 認知拡大
- 新規顧客獲得
- リピート率の向上
- アンケート広告での情報収集
- 高い費用対効果
それぞれについて見ていきましょう。
認知拡大
自社の新商品や新しいサービスなどを興味を示してくれそうなオーディエンスにピンポイントでアピールすることができます。
無作為に広告が出るわけではなく、ターゲットを絞って広告が表示されるため、効果的な認知の拡大が可能です。
新規顧客獲得
上記のようにターゲット精度が高いため、購買行動に移るオーディエンスも多く、新規顧客の獲得数も多くなります。
広告の表示のみならず、自社のHPやLPに誘導して具体的に商品の魅力をアピールし、購買に繋げることが可能になります。
リピート率の向上
また、過去の顧客データを基にした場合でも広告が表示されるので、アクションを既に起こしたオーディエンスにも再びリーチしやすく、リピート率の向上が期待できます。
アンケート広告での情報収集
オーディエンスにアンケートを答えてもらうタイプの広告もあり、このタイプの広告をアンケート広告と言います。
Facebookに出したアンケート広告は同時にinstagramにも出すことができます。
このアンケート広告は2社択一になっており、ついつい答えてしまうという人も多く、 現在の消費者の傾向を知ることができるため、マーケティングに大きな効果を発揮します。
高い費用対効果
広告の費用対効果は様々な要因によって左右されますが、Facebook広告は他のSNSに比べて費用対効果が高いです。
その理由のひとつとして、Facebook、instagram上の膨大なユーザーに配信されること、audience networkという媒体によって様々なインターネット上のサイトに広告が掲載されることにあります。
また、多角的にターゲティング設定が可能なので、漏れなく興味の有りそうな見込み客に広告を表示させられます。
また、広告にかかるコストが低いことも費用対効果が低い理由のひとつです。
Facebook広告のターゲティング
Facebookは、詳細なターゲティングを得意としています。
高いターゲティング精度を誇っている理由は、Facebookが保有しているオーディエンスの本名や年齢、居住地、出身学校、勤め先など正確なプロフィール情報に基づいて広告を配信できるためです。
ターゲット設定ができる項目は、下記の通りです。
- 地域
- 年齢
- 性別
- 言語
- つながり
- 利用者層
- 興味・関心
- 行動
また、Facebook広告のターゲティング機能で分類されるオーディエンスは以下の3種類があります。
・コアオーディエンス
地域や性別、年齢などの基本的な情報の他、学歴や興味・関心などから絞ることのできるオーディエンス。
・カスタムオーディエンス
自社のwebサイトへ訪問したことのある人や自社の顧客データ(メールアドレス、電話番号、FacebookのIDなど)とFacebookのユーザーデータをマッチングさせたオーディエンス。
・類似オーディエンス
カスタムオーディエンスやFacebookページにいいね!をしてくれているユーザーなどに類似したオーディエンス。
ターゲットを絞る際にはこれらのオーディエンスを目的別に使い分けることによって、的確なマーケティングを行うことが可能です。
Facebook広告を出稿する手順
Facebook広告を出稿する際には、個人アカウントとは別に広告アカウントを作成する必要があり、個人アカウントの状況によって作業は少し異なる可能性があります。
Facebookの広告アカウントを作成する手順は以下の通りです。
1.Facebook個人アカウントの開設
2.Facebookページを作成
3.Facebookビジネスマネージャを作成
4.FacebookビジネスマネージャとFacebookページの連携
5.Facebook広告アカウントを作成
Facebook広告アカウントが作成出来たら、広告の設定と出稿を行いましょう。
Facebook広告の費用
Facebook広告の費用は以下の2つの方式があります。
- クリック課金(CPC:Cost per Click)
- 1000インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
それぞれの特徴を解説します。
クリック課金(CPC:Cost per Click)
クリック課金とは、広告がクリックされるたびに課金される課金方法です。
このクリック課金は、広告をクリックされない限り課金が発生しないというのがメリットです。
クリック単価はコスト÷クリック数で求められます。
たとえば1万円のコストに対して500クリックされたとすると、1クリックの単価は200円です。
クリック数に応じて課金されるため、費用対効果の考察が容易になります。
1000インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
1000インプレッション課金とは、広告が1000回表示されるたびに課金される方法です。
クリックの有無にかかわらず、表示されるだけで課金対象になる特徴があります。
もしもクリック率が高いと割安になりますが、クリック率が低いと割高になってしまう点に注意が必要です。
インプレッション課金の計算方法は予算÷表示回数×1000です。
たとえば10万円の予算で500000回表示された場合、
10万円×50万回×1000で500円(1000回広告が表示された時にかかる費用)
と計算できます。
費用の設定
Facebook広告は最低出稿額が100円から始めることができ、気軽に始められます。
しかし、あまりにも予算が少なすぎると広告の掲載枠の広告オークションに勝てない可能性もあるのです。
このオークションに勝てないと広告の表示自体がされず、費用対効果が得られません。
そのため、基本的にはある程度まとまった予算金額で出稿する必要があり、月に数万円、一日に数千円程度で行うのが一般的です。
ただし、この予算設定は得たい目標によって大きく変動するところなので、なぜその広告を出すのかという理由を明確にしておきましょう。
そうすることによって、ターゲット層や課金方法が明確になり、最適な費用で広告を運用できます。
場合によっては、配信先やターゲティングを変更したり、広告画面自体の変更や改善を行う必要があるかもしれません。
これらの課金方法から効果の測定を行い、業績が悪ければ広告の運用方法の変更を検討しましょう。
まとめ:Facebook広告の特徴を理解してビジネスで活用しよう
Facebookはさまざまな媒体と繋がっている大きなプラットフォームです。
ターゲティング精度が高いため、費用対効果が高い特徴があります。
新規顧客の獲得に悩んでいる方は、ぜひFacebook広告の出稿を検討してみてください。
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