「ホームページでもっと商品を購入してもらいたい」
「ホームページの閲覧者数を増やしたいが、何をすれば良いのか分からない」
そうお悩みの方も多いのではないでしょうか。
予算を割き、高品質なホームページを作っても、ユーザーに訪れてもらえなければ効果がありません。
ホームページに集客し、商品を購入したり、定期的に訪れてもらうようにする活動をWebマーケティングといいます。
ここではWebマーケティングを用いた、ホームページへの集客について解説していきます。
Webマーケティングの理解を深め、ホームページ集客の最大化を実現しましょう。
ホームページにおけるWebマーケティングとは
本来のマーケティングとは、商品やサービスがより多く売れる仕組みをつくる活動です。
その構成要素は4つあり、それぞれの頭文字をとって「4P」と表現されています。
- Product:製品
- Price:価格
- Promotion:販売促進方法
- Place:流通販売経路
それぞれを分かりやすく解説すると、「何を(製品)、いくらで(価格)、どんな風に(販促)、どこで売るのか(販路)」です。
マーケティングは商品が売れるまでのすべての活動の効果的な設計を目指します。
施策として、テレビCMなどの広告、ビッグデータを利用したデータ分析、ホームページのSEO対策などがあります。
あらゆるデジタルデータを活用したものが、デジタルマーケティングです。
その中でも、ホームページやWebサービスでの集客に特化したものがWebマーケティングと呼ばれています。
Webマーケティングの重要性
Webマーケティングの重要性は、日々の生活の中で実感できます。
高齢化や晩婚化がすすんだ日本では、便利に生活したいというニーズが高まっています。
また、スマートフォンの普及でオンラインショッピングがより手軽になりました。
店舗に足を運ばずとも在庫が確認できたり買い物ができるという利便性が、幅広い世代に認識されています。
さらに、コロナの流行も後押しとなり、動画やSNSなどのエンターテイメント性のあるWebサービスの利用者も増えました。
Web上にあるコンテンツから自社ホームページへの導入は、ワンクリックです。
今後もWebサービスが普及するほど、Webマーケテイングの重要性は高まっていくでしょう。
ホームページにおけるWebマーケティングの進め方
ホームページにおけるWebマーケティングの進め方には、以下のような手順があります。
- 課題からWebマーケティングの目的を明確にする
- ターゲットを設定する
- KPIを設定し施策を実施する
- 施策ごとに結果の分析をおこなう
- 改善策をだす
ひとつずつ見ていきましょう。
課題からWebマーケティングの目的を明確にする
まずは、今ある課題からWebマーケティングの目的を明確にしましょう。
たとえば、「自社ブランドの認知を上げる目的」と「新商品を売る目的」とでは、打つ施策はまったく別の組合せになるはずです。
目的を明確にし、いつでもそこに立ち返ることで、より効果的な施策を組み合わせを選択できます。
ターゲットを設定する
目的を明確にしたら、次はターゲットを設定しましょう。
どんなに商品やサービスが優れていても、それがターゲット層の求めるものとずれていては利用してもらえません。
狙うべきターゲット層は、どんな人で、どんな悩みを持っているのか、具体的に設定します。
設定したターゲット層が商品購入に至るまでの流れを具体的に設計することで、必要な施策やコンテンツを用意できます。
KPIを設定し施策を実施する
ターゲット層が商品購入に至るまでのプロセスごとに、KPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。
KPIとは達成度合いを測る指標で、Webマーケティングがうまくいっているか、適切に見極めるために利用します。
Webマーケティングで使用するKPIは、閲覧数、訪問者数や回数、URLのクリック数、直帰率、コンバージョン率などです。
各プロセスに設定することで、施策の目標達成率を確認でき、こまかく改善策を調整しましょう。
施策ごとに結果の分析をおこなう
各プロセスに設定したKPIを元に、施策ごとの結果分析をおこないます。
目標通りのKPIでない施策はどれか、逆に目標を達成している施策はどれか。
課題があるとすれば、集客段階なのかホームページ訪問後なのか。
たとえば、Web広告の集客に課題があると分かれば、広告内容が分かりにくくないか、掲載メディアはターゲット層とずれていないか、などと考察できます。
ホームページ訪問直後の離脱率が高ければ、ランディングページを改善すればよいことが予測できるでしょう。
KPIがあれば、どのプロセスに課題があるのかが分かるため、具体的に何を改善すれば良いのか検証できます。
もっともメジャーな解析ツールは、Googleが無料で提供しているGoogle Analyticsです。
ホームページへの訪問状況や、訪問したユーザー分析ができ、ユーザー数や属性、どのようなページ遷移をしたのかまで確認できます。
ホームページの閲覧数を把握したり、その行動からサイトの改善点を探し出したりするのに最適な解析ツールです。
改善策をだす
目標通りに進まない場合は、改善策を考えます。
改善策を考える際、目的やターゲット層からずれていないか、また、KPI値は現実的なものになっているか、確認しながら進めましょう。
改善するたびに、大なり小なりの新たな課題が見つかるでしょう。
そのたびに改善案の仮説検証を繰り返し、根気よく目標達成を目指しましょう。
ホームページにおけるWebマーケティングで気を付けること
ここで、Webマーケティングの手順を踏むうえで盲点になりやすい、気を付けるべきポイントをご紹介します。
- 長期的に取り組む
- ホームページの質を確保する
- 実施する施策について十分検討する
以上は、Webマーケティングに取り組む際、常に意識すべき点です。
ひとつずつ説明していきます。
長期的に取り組む
Webマーケティングに限らず、マーケティングは、市場調査から販売、広報といったすべての活動を効果的に設計します。
施策をうって一定の効果が出たとしても、そこで終わるものではありません。
施策ごとの結果分析をおこない、さらなる課題を発見し、改善を繰り返していきます。
施策によっては、すぐに効果の出ないものもあるでしょう。
また今後、新たなメディアやサービスが世に出れば、それらも取り入れる必要があるかもしれません。
即効性は期待せず、現実的な中間目標を設定し、仮説検証を繰り返す中で、長期的な目標達成を目指しましょう。
Webマーケティングの予算やスケジュールは、余裕を持つことが大切です。
ホームページの質を確保する
集客の施策で効果があがると、ターゲットはホームページを訪れます。
ここでターゲットがすぐに離脱してしまってはどうしようもありません。
それだけでなく、ホームページの質がターゲットのニーズより低ければ、信頼性を失ってしまいます。
回遊しやすい配置、魅力的なコンテンツやCTA(行動喚起)ボタンの設置など、より使いやすく質の高いホームページを目指しましょう。
実施する施策について十分検討する
Webマーケティングでは、さまざまな施策を組み合わせます。
しかし、広告の選び方や打ち出す場所を間違えたり、ターゲット層を大きく見誤ると、期待通りの集客ができません。
また、うまく集客できたとしても、ホームページや商品に魅力を感じてもらえなければ、ユーザーの離脱を許してしまうでしょう。
逆に、いくらホームページや商品が魅力的でも、うまく集客できなければ、その良さは認知されません。
Webマーケティングでは、閲覧者数や閲覧回数、流入した広告、滞在時間など、多くのデータを活用できます。
その結果をもとに、集客や販売方法を改善し、効果を上げていくことが重要です。
改善策がうまくいっても、再び問題が生じる可能性もあります。
適切なタイミングでデータ分析を行い、十分に検討して改善を重ねていきましょう。
ホームページにおけるWebマーケティングの種類
ホームページにおけるWebマーケティングには、「ホームページへの集客」と「ホームページ内での回遊・導線の改善」のふたつの側面があります。
それぞれを具体的に見ていきましょう。
ホームページへの集客方法
Webマーケティングにおける、ホームページ集客の代表的な施策は以下の通りです。
- 検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)
- Web広告
- メールマガジン
- SNSマーケティング
- オウンドメディアを使用したコンテンツマーケティング
- マーケティングオートメーション(MA)
ひとつずつ解説していきます。
検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称です。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果で、自社サイトを上位に表示させるための施策です。
検索エンジンに自社ホームページの以下3つを評価され、上位に表示されるかが決まると言われています。
- ユーザーにとって使いやすい有益なサイトになっているか
- サイト内のコーディングの要素や画像、リンクなどの構成が適正か
- 外部から評価されているか
評価基準を満たすためには、SEO対策の専門的なノウハウが必要です。
Web広告
Web広告とは、その名の通り、Web上に出す広告を指します。
効果が早く出やすい一方、初期費用が大きくかかるのが特徴です。
たとえば、「リスティング広告」では、ユーザーが検索したキーワードに連動して、検索結果の上部に表示されます。
「アフィリエイト広告」は、外部のWebサービスに掲載される成果報酬型の広告です。
「SNS広告」は、年齢や地域、ユーザーの行動傾向や興味関心など、ユーザーを絞った掲載が可能です。
メールマガジン
メールマガジンは、eメールを通してターゲット層にアプローチする手法です。
事前にメールアドレスの取得が必要ですが、ターゲット層に有用な情報を配信できます。
自社ホームページや商品の認知拡大や興味喚起に効果的です。
通常のメールマガジンは、購読を希望しているユーザーに向けてeメールの一斉送信を行います。
一方、ユーザーの行動履歴などに応じて最適なタイミングでのメールを送信するパーソナライズメールが主流となりつつあります。
SNSマーケティング
SNSマーケティングは、TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなどのSNSを活用する手法です。
自社アカウントを運用したり、SNS広告を打ち出して情報発信します。
また、ターゲット層に影響力のあるインフルエンサーを起用し、そのアカウントで商品サービスのアピールをしてもらう手法も活発です。
画像や動画を用いて情報発信でき、ターゲット層の興味関心を引き出しやすく、自社や商品サービスへの深い理解へつながります。
オウンドメディアを使用したコンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、有益な情報を持ったコンテンツを作成して発信し、潜在顧客にアプローチする手法です。
そして、オウンドメディアとは、ブログやSNS、動画コンテンツなど、ホームページ以外の自社所有のWebサービスを指します。
ターゲット層の好みや悩みに役立つ上質なコンテンツを発信し続けると、モチベーションの高いターゲット層の信頼を得られます。
まずオウンドメディアで信頼性を獲得し、自社ホームページの商品サービスへの購入促進へとつなげる長期的なアプローチ手法です。
マーケティングオートメーション(Marketing Automation)
マーケティングオートメーションとは、マーケティング活動を効率化し、見込み顧客を商談のフェーズまで自動育成し、 商談獲得数を最大化するツールです。
たとえば、ホームページ上に入力されたユーザーのメールアドレスが、マーケティングオートメーションツールに自動で登録されます。
その中から、指定のユーザーのみにメール配信するパーソナライズメールを自動的に行えます。
マーケティング活動とは非常に幅広く、複雑なため、マーケティング担当者だけで全ての業務を行うことは非効率です。
マーケティングオートメーションは、マーケティング業務内の定型的な業務を自動化する役割を果たします。
ホームページ内の回遊・導線改善
集客ができた際、ホームページを訪れたターゲットの回遊率を上げ、利用しやすいよう導線の改善が重要です。
その目的を叶えるために、以下のようなツールがあります。
- ランディングページ最適化(LPO)
- 入力フォーム最適化(EFO)
- Web接客
それぞれ見ていきましょう。
ランディングページ最適化(Landing Page Optimization)
ターゲットが、検索エンジンなどから最初に訪れるページを「ランディングページ」と呼びます。
ランディングページ最適化とは、そのランディングページの改善です。
具体的には、掲載情報やデザインを変え、ターゲットが商品購入や目的のページに至る確率を上げ、離脱率を下げることが目的です。
入力フォーム最適化(Entry Form Optimization)
入力フォーム最適化とは、「問い合わせ」や「資料請求」などを受け付ける入力フォームを最適化し、成果の最大化をはかることが目的です。
たとえば、ターゲットが離脱する原因はいくつかありますが、項目が分かりづらかったり、項目数が多すぎることもその原因となります。
その場合、分かりやすい項目にしたり、項目数を増やしすぎないなどの工夫が必要です。
つまり、ターゲットが入力事項を送信するまでのプロセスを、よりスムーズにするための施策です。
Web接客
Web接客とは、ホームページを訪れたターゲットに対して、Web上で接客を行うことです。
具体的には、チャットで問合せのサポートをする「チャット型」と、ポップアップでタイムリーな情報を表示する「ポップアップ型」があります。
チャット型は、チャットウィンドウを表示し、リアルタイムなチャットボットとの対話で、ターゲットをサポートし、離脱を防ぎます。
ポップアップ型は、表示条件を設定しておき、任意のタイミングでポップアップウィンドウを自動表示するツールです。
適切なタイミングでクーポンや広告が表示できるため、購入促進につながります。
このように、Webマーケティングにはさまざまな手法があります。
適切なWebマーケティングでホームページへの集客を実現しましょう
Webマーケティングの施策は、ひとつだけを講じれば良いのではなく、最大の効果が上がるよう複数の組み合わせが重要です。
集客が功を奏した際、ホームページ内でターゲットがアクションしやすいよう、コンテンツや導線を改善していきます。
そして、Webツールから収集されたデータを分析し、課題改善のアプローチをくり返せることがWebマーケティングの醍醐味です。
顧客情報やその行動データ、仮説検証など、分析すべき対象は膨大ですが、定型的な業務を自動化できるツールも出てきています。
それらをうまく利用しつつ、自社の目的やターゲットを正しく設定し、改善をくり返す中で適切な施策が見えてくるはずです。
適切なWebマーケティング施策の組合せで、最大限の集客効果の実現を目指しましょう。
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